日光東照宮と言えば、この三猿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
日光東照宮の三猿は、人間社会における重要な教訓を表しています。
この記事では、日光東照宮三猿の意味やその作者、また背後にあるストーリーについて解説します。
そして誰がこの彫刻を作ったのか、なぜ作られたのか?等、三猿にまつわる豆知識についてもまとめました。
三猿は日光東照宮の神厩舎に彫られた八枚の絵のうちの一つであり、猿を神の使いとして崇拝する思想を反映。
このような文化的背景を知ると、より意味のある彫刻に感じられるはずです。
三猿が伝えるメッセージには多くの人々が共感しています。
それでは、まずは三猿の「見ざる、聞かざる、言わざる」の意味から紐解いていきましょう。
日光東照宮三猿の見ざる聞かざる言わざるの意味!
日光東照宮に描かれている三猿の意味について解説します。
日光東照宮の三猿は、日本文化の中で広く知られる象徴的な教訓で、それぞれが人間の生き方に対する重要なメッセージを伝えています。
日光東照宮の三猿の中でもよく知られている「見ざる、聞かざる、言わざる」は、子供の猿の彫刻で、分別のつかない幼少時代について表現しています。
幼いころは、「悪いものを見ない、悪いことを聞かない、悪いことを言わない」ことで立派な大人へ成長していくという意味でとらえられることが一般的です。
さらに深く掘り下げると、さまざまな解釈が存在します。
見ざる(見ない)
「見ざる」は、悪事や不正、道徳に反する行動や出来事をあえて見ないことで、心を清らかに保つという教えです。
この考え方は、無用な刺激や負の情報に過剰にさらされることを避けるという意味も含まれます。
また、個人的な成長を阻害するような状況や不正を目撃しても、それに流されないよう自分自身を守る姿勢を示唆しています。
聞かざる(聞かない)
「聞かざる」は、悪い噂や中傷、悪意に満ちた言葉に耳を貸さないという意味です。
人間関係や社会の中で、否定的な情報や中傷的な発言を聞くことは避けられないかもしれませんが、それに引き込まれないことが重要だとされています。
悪い影響を受けることなく、自分の心を保ち、正しいことに集中するように導いています。
言わざる(言わない)
「言わざる」は、悪口や中傷、他人を傷つけるような発言をしないという意味です。
自分の言葉が他人に与える影響について考え、思慮深い発言をすることの重要性を示しています。
言葉には力があるため、慎重に使うことで他人を尊重し、平和な社会を築くことを促しています。
日光東照宮三猿の作者は誰でなぜ作られた?
日光東照宮は建築技術だけでなく、彫刻にも江戸の匠の技が光っています。
とても有名な日光東照宮の三猿ですが、作者は不明とされているんです。
日光東照宮の彫刻師は22万人以上もいたと言われていて、実は、その中でもしかしたら、三猿の作者はこの人なのでは?と言われている人がいます。
一人目は、江戸時代初期に活躍した名匠・左甚五郎(ひだりじんごろう)。
日光東照宮の「眠り猫」の作者であることから、三猿の作者も左甚五郎なのではないか?と考える人が多いようです。
もう一人は、日光東照宮の工事の総指揮を取った、甲良豊後守宗広(こうらぶんごむねひろ)。
この二人が有力視されていますが、依然謎のままです。
作者の謎に触れることで、東照宮を訪れる際には新たな視点を持って楽しむことができるでしょう。
日光東照宮の三猿がなぜ作られたのか?
日光東照宮の三猿が作られた背景には、日光東照宮の主祭神である徳川家康公の信仰と思想が関係しています。
家康公は、平和で調和の取れた社会を築くために、道徳的な教訓を広めることを重視。
人々に倫理的な生き方を促そうとしました。
その一環として、三猿の彫刻が神厩舎に据えられたのです。
日光東照宮三猿ストーリーと豆知識
日光東照宮の三猿には、実は興味深いストーリーが隠されています。
三猿が示す「見ざる、聞かざる、言わざる」は、それぞれ人間の成長過程を表しているとも言われています。
三猿が、こんな深い意味を持っているとは驚きです!
猿は神厩舎の八枚の絵全体で、人間の誕生から成長、成熟に至るまでの道を象徴していて、その中で三猿は特に子供の無垢さと道徳の大切さを示しています。
日光東照宮の三猿にはストーリーがあった!
「見ざる聞かざる言わざる」の三猿は、8枚の彫刻の彫刻の2枚目なのです。
この8枚の猿の彫刻は、人生の教訓となっています。
1枚目 母と子
母猿と子猿の彫刻で、「子猿の将来を心配する母猿の様子」が描かれている。
2枚目 幼少時代「三猿」
分別がつかない幼いころは、悪いことは「見ざる、言わざる、聞かざる」が良いということを表現。
3枚目 少年時代
思春期に入り、一人立ちの準備の段階。
まだ子猿なので、1枚目の彫刻の母親の目線が届くところに配置されている。
4枚目 青年時代
3枚目よりも少し高い位置に配置されていて、少し大人に成長している様子。
5枚目 挫折
挫折や失敗などうまく行かないことも経験。
落ち込んだ時に友が励ましている。
6枚目 恋
恋愛中の猿が得意な木登りで異性にアピールしている様子が描かれている。
7枚目 結婚
青い波は人生の荒波を表現している。
苦労や困難を力を合わせて乗り越える姿が描かれている。
8枚目 妊娠
妊娠してお腹がふっくらした猿が描かれている。
子猿が大人になり、同じ人生が繰り返されていく様子が描かれている。
日光東照宮 三猿の豆知識
三猿が描かれている彫刻は、神厩舎に彫られています。
神厩舎とは、神様に仕える馬である神馬がいる場所です。
古くから「猿は馬の守り神」という信仰があり、三猿の彫刻が神厩舎にあるのはこの考えがあるからと言われています。
三猿が描かれている神厩舎の彫刻は、猿が馬を守る存在として描かれており、これには古代からの動物信仰が反映されています。
さらに、三猿にまつわる豆知識として、世界中でこの象徴が広がり、様々な国や文化で異なる意味を持つことが知られています。
例えば、西洋ではこの三猿の姿勢が「自己防衛」や「現実逃避」として解釈されることもあり、国や文化によって異なる視点から理解されているのです。
「日光東照宮」周辺のおすすめホテル
「日光東照宮」周辺の旅館やペンションを紹介します。
梅屋敷旅館
この「梅屋敷旅館」は、日光東照宮から徒歩15分のところにあります。
チェックインは22:00までなので、ゆっくり観光できますよ。
この旅館の総合評価は「4.00」です。( 評価詳細は こちら>> )
日光の四季かなでる宿 森のうた
この「日光の四季かなでる宿 森のうた」は、日光東照宮まで車で1分のところにあります。
JAとちぎ「とちぎ和牛提供認定店」なので、美味しい牛肉が食べられますよ♪
このペンションの総合評価は「4.75」です。( 評価詳細は こちら>> )
また、「日光の四季かなでる宿 森のうた」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
プティホテル セボン
この「プティホテル セボン」は、日光東照宮から徒歩20分(車で6分)のところにあります。
このペンションには、シルク風呂と露天風呂が2つずつあり、すべて貸切で利用できます。
本格的なフランス料理も人気です。
このペンションの総合評価は「3.86」です。( 評価詳細は こちら>> )
また、「プティホテル セボン」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
「日光東照宮」のまとめ
日光東照宮の三猿に込められた意味について解説しました。
「見ざる聞かざる言わざる」の三猿は、幼少時代に「悪いものを見ない、悪いことを聞かない、悪いことを言わない」ことの大切さを説いています。
三猿の作者は不明とされていますが、なぜ作られたかは、徳川家康公の思想が関係していることが分かりました。
三猿のストーリーや豆知識を知ることで、日光東照宮参拝がより有意義なものとなればうれしいです。
楽天で買える日光のお土産をまとめました。
コメント